ニコチンでバイオハック!効果とリスク〜著名バイオハッカーDave Aspreyが語る〜

ニコチンでバイオハック!効果とリスク〜著名バイオハッカーDave Aspreyが語る〜

ニコチンは喫煙や中毒と連想されるため、悪い印象がついてしまっています。しかし、安全にそして正しい方法で摂取すれば、その素晴らしい効果はあなたを驚かせるかもしれません。

カフェインとコーヒーは異なる物質ですが、カフェインの効果とコーヒーの効果を混同することがよくあります(コーヒーには何百もの化学物質が含まれていますが、カフェインはそのうちの1つにすぎません)。同様に、ニコチンはたばこの煙に含まれる5,000以上の化学物質のひとつにすぎませんが、たばこに含まれる代表成分として広く認識されています。

しかし、実はニコチンはカフェインのように、強力なスマートドラッグです。毒素や発癌物質を含むタバコを吸わずに、ピュアな形で低用量摂取すると、ニコチンは素晴らしいバイオハックとして活用できる可能性があります。私(デイブ・アスプリー)の経験と歴史に基づくと、ニコチンがパフォーマンスと認知機能の向上のためにはるかに人気になると予測しています。結局のところ、過去200年間の偉大な文学作品の約99%は、コーヒーやニコチンの影響下で書かれていました!しかし、安全性はどれほどでしょうか?

本記事では、ニコチンの栄枯盛衰と、バイオハッキングの武器として用いるための実用的で安全なヒントをいくつか紹介します。

この投稿にたいして、怒る人々は少なからずいるでしょう。申し訳ありません。私は喫煙が好きではなく、喫煙者になったことがありません。ただ科学は確かなものです–ニコチンは広く研究されている向精神薬です。ニコチンをタバコの汚名から切り離し、心を開いてこの記事を読んでください。

Dave Asprey
※Dave Aspreyとは…
IT起業家、投資家、そして自身の心身を劇的に改造したバイオハッカーであり、シリコンバレー保険研究所会長をしている。
Bulletproof社の創設者およびCEOであり、いまや世界的に有名となったBulletproofコーヒー(完全無欠コーヒー)の生みの親。2度もNew York Timesの優秀著者に選ばれ、ウェビナー賞を受賞したBulletproofラジオのpodcast配信は5000万ダウンロードの絶大な支持を誇る。
著書『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事(The Bulletproof Diet)』は世界的ベストセラーであり、その他『シリコンバレー式超ライフハック』『HEAD STRONGシリコンバレー式 頭がよくなる全技術』『SUBER HUMANシリコンバレー式ヤバいコンディション』が邦訳されている。

そもそもニコチンって何?

カフェインと同様に、ニコチンは、動物や虫、真菌に食べられないために植物によって作られた防御機構です。実際、カフェインとニコチンは同じ化学物質ファミリーに属しています。 多くの植物はニコチンを生成し、葉に保存します。 大量に摂取すると苦くて毒性があり、空腹の動物でも寄せ付けません。 ニコチンはタバコに含まれることで有名ですが、トマト、ジャガイモ、ナスなどのナス科のメンバーにも少量含まれています。 カリフラワーにさえもほんの少しニコチンが含まれています。

ニコチンは小動物に有毒ですが、人間はかなりの量に耐えることができます。そしてニコチンによる効果を得ることができるのです。 ニコチンが脳に到達すると、ニコチン受容体に結合し、注意力、記憶力、運動機能、快楽を制御する経路を活性化します。 ニコチンは数種類存在するニコチン受容体に結合し、 それぞれ特定の方法であなたの脳に影響を与えます。

協調運動・注意力・記憶力・反応速度を高める効果

過剰なニコチンは有毒ですが、適切な量を摂取すると、ニコチンはいくつかの利点をもたらしてくれます。まず、素早くより正確な運動機能をもたらす効果があります。ある研究によると、ニコチンを服用した後、よりコントロールされた流暢な手書きが可能となりました。また、正確さを犠牲にすることなく、指をより速く叩くこともできました。

注意力向上についてもいくつか報告があり、ある研究ではニコチンパッチを使用した参加者は、非使用群よりも精神的に疲れる長時間作業で注意力を保つことができました。ニコチンガムでも同様の結果がでています。

ニコチンは短期記憶を研ぎ澄ます効果も期待できます。ニコチンを服用した人は、読んだばかりの単語リストをよく思い出し、また、プラセボを与えられた人よりも間違いが少なかったのです。こちらの研究でも同様に、記憶力の向上はニコチンパッチとガムの両方からもたらされました。

反応速度を調べる研究では、喫煙者と非喫煙者の両方が、ニコチン注射後に視覚的合図に対してより迅速に反応しました。

最後に、ニコチンは食欲を抑制します。体重を減らしたいと思っていて、食物への欲求が高まっている場合は、少量のニコチンがそれを抑制するのに役立つ可能性があります。[11]あるランダム化二重盲検試験では、低用量のニコチンガムとカフェインを組み合わせると食欲抑制が強化されることが示されました。

要約すると、少量のニコチン摂取により以下の効果が期待できます:

  • 運動機能向上
  • 注意力向上
  • 短期記憶向上
  • 反応速度向上
  • 食欲抑制(特にカフェインとの組み合わせで効果大)

ニコチン徐放性パッチ、低用量ガム、口腔内スプレー、注射はすべて効果的ですが、リスクが高いものもあります。次にどのようにニコチンを摂取すべきか紹介していきましょう。

ニコチンの悪い点

ニコチンにはいくつかの本当の欠点がありますが、その中で最も悪名高いのは中毒性です。ニコチンは中脳辺縁系ドーパミンシステムを活性化します。これは科学者によって脳の「快楽経路」と呼ばれています。

快楽経路は両刃の剣です。食べ物、セックス、愛、そしてドラッグはすべて、脳のこの部分を活性化し、ドーパミンの陶酔感をシステムに送り、あなたを至福の状態にします。しかし、定常的にこの状態になると、絶え間ない刺激が感覚を鈍くします。そして、ドパミン受容体はあなたのニューロンに引き戻されて活性化しづらくなり、より刺激を求めるようになって身体的な症状も現れ始めます。これが依存状態の始まりです。

2007年の有名な依存症研究では、20の一般大衆に流通しているドラッグを0から3のスケールでランク付けしました。スコアが高いほど依存のリスクが高いことを示しています。たばこは、全体で3番目に中毒性の高い薬物として記録されています。スコアは(2.21)で、コカイン(2.39)とヘロイン(3.00)だけに負けました。

ただし、この研究の対象者がタバコを吸っていたことに注意が重要です。タバコでは、数秒以内に15~20mgのニコチンを大量に摂取します。突然もたらされるニコチンのラッシュは、クリスマスツリーのように快楽の道を照らします。一方、他の形態でのニコチン摂取では異なる速さで吸収されます。たとえば、ニコチンガムは20~30分の間に2~4 mgしか放出しないため、陶酔感を感じることはありませんが、ニコチンの利点は得られます。

ニコチンには他にもいくつかの落とし穴があります。

ニコチン自体(タバコとは別)はげっ歯類においてガンを促進しました。 また、マウスにおいて腫瘍の成長と広がりが促進されました。ガンとの関連は人間の研究では一度も現れていないので、ニコチンが人間のガンでリスク因子となるかどうかを判断するのは難しいです。用量に関しては重要であり、これまでの記事で強調してきたように、非常に低用量で、対象を絞った使い方を推奨しています。

・21 mgのニコチンパッチは、心拍数と血圧を上昇させました。

・ニコチンは、抗炎症タンパク質であるインターロイキン-10を阻害し、炎症反応を増加させる可能性があります。

最も重要なことは、ニコチンは高用量では毒となります。使いすぎると本当に病気になることがあります。ニコチンガム、トローチ、ニコチンパッチは、ペットや子供を傷つけたり、殺したりする可能性があります。なので慎重に保管および処理してください。

これらの欠点は、ニコチンの使用を検討する場合、非常に低用量(1~2 mg)で、必要に応じて使用することを私がお勧めする理由です。私は過去4年間にニコチンを数回使用し、さまざまな形態を試しましたが、定期的に利用することはありません。たまに気分をブーストするのに便利なのです。

どんな形でニコチンを摂取するのがベストか?

あなたが時折向知性薬としてニコチンを使用したい場合は、いくつかのオプションがあります。タバコ、ガム、スプレー、パッチ、トローチ、を使用できます。以下にリストと特徴を紹介します。

喫煙

ガンや臭い匂い…喫煙は多くの理由で悪い選択です。

かみたばこ

噛みタバコは頭頸部のがんを引き起こします。それがタバコのせいなのか、それとも煙草につくカビのせいなのかは不明です。タバコにつくカビは、アフラトキシンB-1という発がん性のあるカビ毒素を生成します。噛みタバコはまた、タバコを吸うよりも3~4倍多くのニコチンを放出します。

電子タバコとベイプ

これらは物議を醸しています。安全だと言われた時期もありましたが、私は常にベイプペンから放出される重金属ナノ粒子について懸念を抱いていました。ハイエンドの電子タバコを手に入れて試しましたが、喉への刺激や咳の誘発があるため、あまりお勧めしません。最近、人々がvapingから深刻な呼吸障害を抱えているという研究が出てきています。

ニコチンガム

ニコチンガムは、20~30分の間に2~4 mgしか放出しないため、陶酔感を感じずにニコチンの効果は得ることができます。ニコチンガムでも中毒になり得ますがまれなことです。

私が問題視しているのは、見つけたすべてのブランドのガムに、怪しい人工甘味料と一緒にアスパルテームが含まれていることです。まともなオプションとしては、ルーシーニコチンガムを試すという手があります。

ニコチンパッチ

パッチはガムとタバコの中間に位置します。ガムよりも多くのニコチンを含んでいますが、一日を通してゆっくりと皮膚から吸収するので、集中力とエネルギーを長い時間得ることができます。私がパッチを使用していたとき、見つけた最小用量のパッチを取り、半分にカットして使いました。 1~2時間そのままにしておくと、1~4mgのニコチンが得られます。
昔、チームメンバーの一人が、私がニコチンパッチを試していると聞き、最大の25mgパッチを購入して試しました。 1時間後、彼女は素晴らしく集中していると感じましたが、 3時間後には吐き気を催し、気分の悪い状態が長時間つづいてしまいました。ニコチンは毒であるということをもう一度強調しておきます。使用済みのパッチでさえ、小動物が食べると死に至る可能性があります。

ニコチン吸入器

吸入器を見つけるのは比較的難しいです。吸入器メーカーの一つにNicorette社がありますが、化学物質を全く含んでいない点が良いです。これはただのニコチン入りのスポンジと、ニコチンが含まれた空気を吸い込む小さなプラスチック製のストローです。厄介な化学物質が含まれていないので私はこれらが好きですが、欠点は何かを吸う行為が中毒性があるように見えることです。

ニコチントローチ

トローチはニコチンガムと同様な問題に苦しんでいます。アスパルテーム、アセスルファムカリウム(Ace-K)、スクラロースなどのくだらない化学物質や甘味料が豊富に含まれています。私が見つけた最も安全なものは、非常に小さく、アスパルテームを含まないNicoretteのミニトローチです。甘味料を少量摂取しますが、非常に低用量なので、おそらく問題ではありません。私はニコチン含有量が最も少ない2mgトローチの半分を摂取しただけで、約15分後にはニコチンの効果を感じることができます。これらは米国で簡単に見つけることができます。ミニトローチはオススメできます。大きなトローチは、あなたが望まない化学物質でいっぱいです。Lucy社のニコチントローチを試すこともできます。

ニコチンスプレー

これは最近発明されたものです。あなたはワンプッシュ1mgで約100回使えるスプレーを手に入れることができます。ワンプッシュには、腸のバイオームを破壊しないほど少量のスクラロースが含まれています。舌の下にスプレーするとすぐに効果を感じることができます。あなたが持続的なエネルギーのバーストが欲しいとき、優れたオプションになります。私はニコチンスプレーについて何回もインタビューを行いました。そして、個人的な経験から、時差ぼけや前日の疲れが残っている中で集中力を維持したい場合に最適だと感じています。

最後に、上から下にむけて最悪から最高までのオプションのリストを示します。

  • 喫煙
  • かみたばこ
  • 電子タバコ、ベイプ
  • ニコチンガム
  • ニコチンパッチ
  • ニコチン吸入器
  • ニコチントローチ
  • ニコチンマウススプレー

ニコチンは向知性薬として有用か?

ニコチンを有効に使えるかどうかは使い方によります。 トローチまたは低用量のマウススプレーを使用すると、利点が得られ、リスクが最小限に抑えられます。 パッチの使用は少し難しくなります。 喫煙は最悪です。

ニコチンを試すことにした場合は、慎重に試みてください。 安全に使用するためには、必要時の摂取に留めることです。 大規模なプレゼンテーションや3時間の会議で頭を冴えさせたい時の使用を推奨しますが、毎日使用することは避けてください。

そして真剣に、喫煙を開始しないでください。 それは愚かです。 ニコチン中毒にならないでください。 危険です。 広く言われているように、大きな力には大きな責任が伴います

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