タンパク質は植物から摂るべき!タンパク摂取量と死亡リスク低下の最新論文

タンパク質は植物から摂るべき!タンパク摂取量と死亡リスク低下の最新論文

7月に公開されたBritish Medical Journalによると、最新の研究で、タンパク食の多い食事、特に植物性タンパク質の摂取とあらゆる原因による死亡リスク低下が関連しているとの報告がでた。

植物性タンパク質の高摂取は、すべての原因による死亡リスクを8%低下、心血管疾患による死亡リスクが12%低下させた。一方で、動物性タンパク質の摂取は、心血管疾患のリスクや癌による死亡率と有意に関連していなかった。

植物タンパク質からのエネルギー摂取を1日あたり3%増やすと、あらゆる原因による死亡リスクを5%低下させることが示された。

Dietary intake of total, animal, and plant proteins and risk of all cause, cardiovascular, and cancer mortality: systematic review and dose-response meta-analysis of prospective cohort studiesBMJ, 2020; m2412 DOI

タンパク質摂取の健康への影響

タンパク質、特に豆類(エンドウ豆、豆、レンズ豆)、全粒穀物、ナッツなどの植物からのタンパク質が豊富な食事は、糖尿病や心臓疾患、脳卒中の発症リスクを低下させると言われてきました。

一方、赤身肉や動物性タンパク質を多く摂ることは、健康を損ねることに繋がりかねないとされてきました。

摂取するタンパク質の種類によって死亡リスクが変化することに疑問をもち、イランと米国を拠点とする研究者は、総タンパク質・動物・植物タンパク質の摂取量と、複研究者たちはこれらの発見を「一般の人々の植物タンパク質の消費を増やすための現在の食事の推奨を支持する」と言います。

タンパク質、特に豆類(エンドウ豆、豆、レンズ豆)、全粒穀物、ナッツなどの植物からのタンパク質が豊富な食事は、赤身肉の定期的な摂取と高摂取動物性タンパク質は、いくつかの健康問題と関連しています。

しかし、さまざまな種類のタンパク質と死との関連に関するデータは矛盾しています。

そのため、イランと米国を拠点とする研究者は、総タンパク質、動物、植物タンパク質の摂取量と、あらゆる原因、心血管疾患、および癌による死亡リスクとの間の潜在的な用量反応関係を測定することに着手しました。

高蛋白食で死亡リスク低下

2020/7月にBMJで公開された論文では、19歳以上の成人における様々な原因による死亡リスク推定値を報告した32の研究の結果をレビューしました。

※ BMJとは、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(イギリス医師会雑誌:British Medical Journal)の略称で、1988年からBMJが正式名称となっているイギリスの医学誌である。 国際的にも権威が高く日本でも医師であれば必ず読んでおくべき雑誌と言われている。根拠に基づく医療(Evidence-based Medicine)を推進している雑誌であり、 世界五大医学雑誌などと呼ばれる代表的な医学専門誌の一つである。

まず、すべての研究は、バイアス(結果に影響を与える可能性のある研究デザインの問題)について徹底的に評価されました。次に、数学モデルを使用して、タンパク質摂取量の高い群と低い群への影響を比較し、タンパク質摂取量と死亡率の間の用量反応関係を評価するために分析を行いました。

最長32年間のフォローアップ期間中に、参加者715,128人中113,039人の死亡(うち心血管疾患による死亡16,429人、癌による死亡22,303人)が発生しました。

レビューの結果、総タンパク質摂取量が高い群では、低摂取群と比較してすべての原因による死亡リスク低下と関連していました。

また、植物性タンパク質の高摂取は、すべての原因による死亡リスクを8%低下、心血管疾患による死亡リスクが12%低下させました。一方で、動物性タンパク質の摂取は、心血管疾患のリスクや癌による死亡率と有意に関連していませんでした。

植物性タンパク質を3%多く摂ろう

31件の研究データを用いたdose-responseな分析でも、植物タンパク質からのエネルギー摂取を1日あたり3%増やすと、あらゆる原因による死亡リスクを5%低下させることが示されました。

植物タンパク質摂取でもたらされる有益な効果の要因としては、血圧、コレステロール、血糖値の改善と関連があり、心臓病や2型糖尿病などに罹患するリスクを下げるためだと研究者は考えています。

今回の研究結果の信憑性について、それぞれの研究による食事評価方法の違いや、交絡因子による影響はある程度あると指摘されています。何より、本論文レビューで採用した研究のほとんどは西欧諸国で行われているため、研究結果は食生活の異なる他の国では適用できない可能性があります。

しかし、本研究の強みは多数の参加者と死亡数が含まれることであり、タンパク質摂取量と死亡リスクとの関連について、エビデンスに基づいた詳細な洞察が得られたと評価されています。

今回の研究結果によると、動物性タンパク質を植物性に置き換えることで、寿命に大きな影響を与える可能性があり、これは公衆衛生の観点でとても重要です。もちろん、さらなる研究が必要ですが、一般社会で広まっている”植物タンパク質の摂取量ふやすことは健康によい”という考え方を強く支持する結果となりました。

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