酵母の長寿、重同位体で長生きに:2016年Nature誌掲載

酵母の長寿、重同位体で長生きに:2016年Nature誌掲載

米国の研究チームによると、酵母細胞の寿命は多く存在する元素の重同位体を与えることによって延長させることができそうです。水素の一種で中性子を1個含む重水素のような重同位体は自然環境中に少量存在しますが、それが生体に与える影響は不明です。

スタンフォード大学のXiang Li氏とMichael Snyder氏が発表した論文によると、酵母細胞中のアミノ酸の重同位体含有率が加齢に伴って低下する傾向があることを初めて明らかにしました。

さらに、「重水(水素ではなく重水素を含む)」の投入量を増加させて酵母細胞を培養すると、驚くべきことに、酵母の寿命が最高85%延長することが発見されました。

研究チームは重同位体について、分子結合の強化によって生化学反応に影響を与え、活性酸素種を抑制するとともに、それによって代謝を減速させて寿命を延長させるのではないかと考えています。

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