酵母の長寿:重同位体で長生きに

酵母の長寿:重同位体で長生きに

米国の研究チームによれば、酵母細胞の寿命は多く存在する元素の重同位体を与えることによって延長させることができるという。水素の一種で中性子を1個含む重水素のような重同位体は自然環境中に少量存在するが、それが生体に与える影響は不明である。

スタンフォード大学のXiang LiとMichael Snyderは、酵母細胞中のアミノ酸の重同位体含有率が加齢に伴って低下する傾向があることを初めて明らかにした。さらに、「重水(水素ではなく重水素を含む)」の投入量を増加させて酵母細胞を培養すると、驚くべきことに、酵母の寿命が最高85%延長することが発見された。研究チームは重同位体について、分子結合の強化によって生化学反応に影響を与え、活性酸素種を抑制するとともに、それによって代謝を減速させて寿命を延長させるのではないかと考えている。

[参考文献]
アンチエイジング医学 2016 Vol.12 No.3
Yeast longevity promoted by reversing aging-associated decline in heavy isotope content. npj Aging and Mechanisms of Disease(2016)

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